30代公務員からの転職をオススメしない人の特徴3選
「このまま公務員として、変化のない一生を終えるのかな」
「公務員じゃなくて、他の仕事についたらどうなっていたんだろう」
こういったことを考えたことのある公務員の方も多いのではないでしょうか。
私は基本的に「少しでも転職に関心があるなら、転職活動だけでもしてみるべき」というスタンスです。
しかし、「このタイプの人は公務員のままのほうが幸せかもしれない」と感じる人も少なくありません。
つまり「転職活動は誰でも挑戦する意義があるものの、実際の転職は万人に勧められることではない」ということです。
特に30代という年齢に差し掛かると、民間企業への転職で後悔する可能性が高まります。
私は30代半ばで初転職をしたのを後悔したことはありませんが、転職を無責任に勧めるつもりはありません。
この記事では、公務員からの転職をオススメしない人の特徴を3つ紹介します。
これらに該当しない方は、ぜひ行動に移ってください。
もし該当する場合でも「そんなことはない。自分は変わるんだ」と思うのであれば、転職のプロに相談してもいいでしょう。
転職を諦めるのは、それからでも遅くありません。
この記事を書いた人
熊井クララ
1987年生まれ、地方在住。私立大学の文学部を卒業後、地元の消防本部にて11年間勤務。現場活動や通信指令センターでの経験を積み、ITベンチャーや個人営業へ転職。消防士時代の経験を生かし、特に公務員から民間への転職に関する知見を提供しています。
目次
1. 成長意欲が弱い人
民間企業では、転職者に対して即戦力としての期待が大きいものです。
異業種からの転職であっても、新しいスキルの習得と同時に成果を求められます。
特にベンチャーなど中小企業では教育リソースが限られているため、常に自己研鑽が求められます。
教えてもらうのを待っているような姿勢では到底ついていけません。
できないことやわからないことは、自分から教えを乞う姿勢が不可欠です。
また、30代で転職した場合は「先輩が自分より若い」というのが当たり前になります。
あなたは年下の先輩にも素直に教えを乞うことができますか?
プライドの高さが成長意欲に勝ってしまうと、成長も見込めないですし人間関係でも苦しくなります。
公務員でも自主的に資格取得やスキルアップに取り組んでいる人であれば、転職後も通用する可能性があります。
逆にそうした姿勢がない人は、転職しても何も得られないまま後悔する未来が待っています。
2. 健康上の不安がある人
公務員は福利厚生が充実しており、健康面でのサポートも手厚いです。
長期間の休職があっても、給与が大きく減額されなかったり復職しやすかったりと、健康上のリスクが少ないといえます。
しかし民間企業では福利厚生は企業ごとに大きく異なり、大手企業でないかぎり同等のサポートは期待できません。
特に中小企業やベンチャー企業では、急な病気や怪我による休職がキャリア上でも収入面でも大きな打撃となります。
健康上の不安が大きい場合は、公務員としての安定を重視する方が安全かもしれません。
3. 金銭的に逼迫している人
30代で公務員から民間企業へ転職すると、給与が下がるケースは少なくありません。
転職後の年収について、厚生労働省の「雇用動向調査」では、30代の転職者のうち約30%が「転職後に年収が減少した」と回答しています。
公務員は年功序列の給与システムが整っており、特に30代になると収入が高くなってきます。
そのため資格やスキルのマッチングが少ない転職先では、基本的に年収は下がるものと思って間違いないでしょう。
営業職などインセンティブがある職種であっても、すぐに公務員時代の収入を超えるような実績を出すのは簡単ではありません。
ただし、まれに自分の経験やスキルに合致する求人もあります。
私の場合、募集要項に「消防業務経験者歓迎」という求人をエージェントさんから紹介してもらうことができました。
経験者枠での採用となるため収入は微増しましたが、これはレアケースだったと思います。
私のように収入増を見込めるピンポイントな求人と出会うためには、複数のサイト・エージェントに登録しつつ長期間にわたり転職活動する必要があります。
繰り返しになりますが、好条件での転職成功は簡単ではありません。
「30代公務員から転職すると収入は下がるもの」というのが基本だと認識しておいたほうがいいでしょう。
そのため金銭的に逼迫している状況では、転職による収入減に耐えるのは厳しいため、現状の公務員としての安定を維持する方が賢明です。
まとめ
公務員からの転職をオススメしない人の特徴は、以下の3つです。
- 成長意欲が弱い人
- 健康上の不安がある人
- 金銭的に逼迫している人
該当する方はまず現状を見つめ直し、転職するかどうかを慎重に判断することが大切です。
一方で、これに該当しない方は、転職活動を進めることで新たなキャリアの可能性を模索しましょう。
あなたは転職によって何を実現したいですか?
おそらく単純な収入アップというより、ほかに叶えたいものがあるはずです。
そのために多少の収入減を許容できるなら、転職はあなたにとって後悔しない選択になるでしょう。
転職活動そのものにはリスクがないため、まずは行動を起こしてみましょう。