30代公務員からの転職は後悔する?手遅れになる前に知っておくべきこと

公務員からの転職

私は35歳で公務員(消防)から民間企業へ初転職しました。

30代になって転職を考え始めると、
「今さら手遅れじゃないか」
「後悔しないかな」
などと不安になりませんか?

特に公務員という手堅い仕事に就いていると、
なかなか転職という選択肢が思い浮かばない人も多いでしょう。

私も20代から「この仕事は自分には向いていないかもしれない」と思いつつ、行動を起こせずにいました。

それでも30代半ばで転職に踏み切った理由や、後悔しないための考え方をお伝えします。

この記事を読むことで、あなたが転職活動を始める上でのヒントが得られるでしょう。

この記事を書いた人

熊井クララ

30代、関東地方在住。大学卒業後、地元の消防本部にて11年間勤務。現場活動や通信指令センターでの経験を積み、ITベンチャーや個人営業へ転職。消防士時代の経験を生かし、特に公務員から民間への転職に関する知見を提供しています。

目次

1. 20代の私が転職を考えなかった理由

私は大学卒業後から、消防職員として地元の消防本部で働いていました。
当時から「自分はこの仕事に向いていないかもしれない」と薄々感じていたものの、転職を考えることはありませんでした。

当時の私には「自分に向いている仕事に就く」という発想がありませんでした。
どこに行っても苦労はあるし、仕事というのは我慢するものだと信じていたのです。

そのこと自体は間違いではないにせよ、とても視野が狭くなっていたと思います。

「現状を変えるための行動をとる」という発想自体が、私には欠けていたのでしょう。

2. 30代で転職を考え始めたきっかけ

30代に入り、「このまま定年まで働いて本当に後悔しないだろうか」と自問する機会が増えました。

消防という職業は社会的に意義のある仕事ですが、
私は住民の方々や仕事仲間の命を預かる責任の重さに対して自信を失っていました。

私は災害現場でキビキビと動ける方ではなかったですし、
方向音痴なこともあり緊急車両の運転などは常にヒヤヒヤしていました。

いずれ昇進して部下の命を預かる立場になったとき、
その責任の重さに耐えられるだろうかという不安もありました。

加えて年功序列の職場環境に不満が募り、
個人の努力が直接評価される仕事に挑戦したいという気持ちも芽生えてきました。

それでも「スキルがない自分に何ができるのか」「転職しても収入が下がるだけではないか」といった不安もあり、なかなか転職を決断できませんでした。

しかし30代も半ばに差しかかったころ、私はついに行動を始めました。

35歳を過ぎると応募できる求人が一気に少なくなると聞いていたので、そろそろ動かなければ一生後悔すると確信したのです。

3. 消防からIT業界への転職成功までの道のり

転職活動を始めた当初は、「スキルのない自分がどこに転職できるのか」という不安がありました。
しかし転職エージェントを活用し、第三者のサポートを受けながら自己分析を行うことで、しだいに自信がついてきました。

「公務員ブランド」というと言い方は悪いですが、「公務員=真面目、ちゃんと仕事してくれる」といったイメージを持ってもらえることが多いと感じました。

転職者を受け入れる企業側も、当然ながらすぐに辞めそうな人問題を起こしそうな人というのは雇いたくないのが本音でしょう。

私のように30代まで公務員を続けたあなたも、「真面目に長く働いてくれる人」といったポジティブなイメージを与えやすいはずです。

そして半年ほど転職活動を進め、私はIT系ベンチャー企業に転職することができました。

給与面でも若干プラスになりました。

最初は不安だらけでしたが、「消防職員として培った責任感やチームワークのスキルが新しい仕事でも活かせる」と信じることで、転職を実現できたのだと思います。

「公務員という安定した地位を捨ててもチャレンジしたい」「家族を守るためにも結果を出したい」という熱意は、きっと採用担当者の胸を打つはずです。

自分ひとりで転職を決断するのは難しいですが、プロの知見やサポートを通して、より後悔しない選択肢を見つけることができるでしょう。

4. 転職を成功させるためのポイント

1. 迷ったらすぐに行動する

私は「転職」という言葉が頭をよぎった時点で、
転職エージェントに相談してしまってよい
と考えています。

転職エージェントの仕組みについては別記事で詳しく解説しますが、
利用者が金銭を要求されることは一切ありません。
また、転職しないままサービスの利用をやめてもOKです。

つまり利用者にはなんのリスクもコストもないのです。

※「転職サービス」の中には有料のものも一部ありますが、「転職エージェント」を名乗っているものは無料です。

「転職の相談をするなら、まず家族や友人、職場の同僚に」と考える人も多いかもしれません。

しかし、あなたが相談しようと思っている人は転職のプロでしょうか?

結果として転職しない決断をしても、いったん相談したことで気まずくなることもあるでしょう。

・転職業界のプロ
・赤の他人だからこそ気軽に話せる

こういった意味でも、転職エージェントの利用は現代の転職活動における第一選択だといえます。

2. 転職活動を始めることで視野が広がる

「30代で初転職は遅すぎる」「資格もスキルもないから無理だ」と決めつけるのではなく、まずは行動することが重要です。

転職活動をする過程で意外な適性が見つかったり、視野が広がったりすることもあります。

私もさまざまな求人情報を見る過程で、「この業界も面白そう」「これは自分もやってみたい」という発見があり刺激的でした。

逆に、「この仕事内容でこの年収!?(良くも悪くも)」「やっぱり公務員の待遇って悪くないんだな」と思うこともあり、転職せず公務員を続ける場合のメリットも視覚化することができます。

転職活動によって「あえて転職しない場合も、具体的な根拠で自分を納得させられる」という副産物も得られるはずです。

3. 転職後のスキルアップを意識する

30代で初転職を考える公務員の疑問として、「民間で通用するスキルなんてないんじゃないか」というものもあるでしょう。

しかし転職時点でのスキル不足は、実は大きな問題ではないと思います。
私もIT業界や営業職でのスキルは転職後に学んでいきました。

もちろん通常より早いスピードで身に着ける必要はありますし、自分より若い先輩に仕事を教わるのはキツイという人もいるかもしれません。

それでも無駄なプライドは捨て、貪欲に仕事を覚えていく姿勢を持っていれば周りは評価してくれます。

大切なのは転職時点でのスキルより、転職後にどう成長していくかというマインドです。

4. 家族とのコミュニケーションを忘れずに

転職は自分だけの問題ではなく、家族にも大きな影響を与えます。
とりわけ公務員という安定した職を離れる場合、家族の理解と協力が特に重要です。

いくら自分の人生とはいえ、1人で生きているわけではありません。

守るものがありながらもリスクを負いにいくわけですから、自分の決意や方向性はしっかりと伝える必要があります。

私の場合は転職を決意したのが35歳で、妻と子供がいるだけでなく住宅ローンもある状態でした。

妻のことも不安にさせてしまいましたが、妻は私の意志を尊重してくれました。

もちろん家族から反対される場合もあるでしょう。

転職の意志を打ち明ける場合、「条件のいい求人がなければ転職しない」「相談なしで勝手に決めることはない」といったフォローも必要です。

5. 最後に重要なのは「後悔しないための決断」

最終的には、転職を決断するかしないかはあなた次第です。
しかし行動しないことで後悔する可能性があるなら、勇気を持って一歩を踏み出さなくてはいけません。

結果的に転職せず今の仕事を続けることになったとしても、あとで「あのとき転職サイトだけでも見ておけば…」「もっと早ければ応募先もあったのに…」といった後悔だけは防げるでしょう。

少なくとも私は公務員からの転職を後悔したことは一度もありません

むしろ少しでも時期を遅らせたら求人の数も質も下がったはずなので、勇気を出して動いた当時の自分に感謝しています。

まとめ

30代の転職は確かにリスクを伴いますが、まだチャンスは残っています。

後悔しないためには、まずは行動を始めることが大切です。

繰り返しますが、在職中に転職活動をすること自体にリスクはありません。

自分のキャリアの棚卸しをして、第三者に客観的な意見をもらうだけでも価値があります。


ただしチャンスが残っているとはいえ、時間が経てば経つほど可能性が少なくなってしまうのは間違いないでしょう。

どんな結論を出すかは別として、実際に一歩を踏み出したかどうかがあなたにとって重要なのではないでしょうか。

この記事が、あなたの転職活動の一助となることを願っています。

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